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一日一句、季節の移り変わりを感じていけたらと思います。 また詩の方もつれづれに…
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曼珠沙華亡き隣人の人の良さ

穏やかに笑う師がいて秋深し




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黒ぶどう感嘆符のかたちにひとつ

群抜きてカメラ入らずオシロイバナ

重なって耳に積もるよ初雪

蝉がいて蟻もトンボも九月入る


耳鳴りの裏側で聞く虫の声

上品に毛虫を食べるカマキリのいて

亡父と食ぶ種のある葡萄が好き

葡萄の家のクジャクの飛ぶ話かな

星流れクジャクの飛ぶ話ひかる

星流れクジャクも眠る夜の街

蝉はセミのために鳴いて落ちる

ちぎれるように運転の耳暑し

キッチンに同居人のごとコオロギすっと

林檎をかじり雲を歩いてきた漢

クジャクの飛ぶ話葡萄の家

秋の雲クジャクの羽を一枚貰う

クジャクの羽一枚で飛ぶ夢

揺れながら羽を広げて孔雀さやけし

クジャクの夢はなに色か宵の秋
手足むずむず脱皮の予感の晩夏光

両神のひかりと影の道法師蝉

両神の峡にねむる白い蝉

露草や山を獲るよう巣をつくる蜘蛛

朝顔の蕾の気分で両神散歩

両神山のひかりのように亡父がいる
川遊びしなくなり振り返る

特上の感性探す青柿の道

気持ち表す言葉さがして虫の声

いつか私もいい声で言葉奏でる鳥
早朝に渋く鳴く蝉今日も晴れ

晩夏光ベンチに残る赤いミニカー

鬼さんこちらみいんみんみんみいみんみん蝉

秋簾刻字の「蝉」がひとり鳴く

夏の窓行き交う車一茶読む

何気なく語る病や天の川

星飛んで虫たちいつもの座談会

花芭蕉置かれたコーヒーに陽が入る

空蝉や殺意感じる日射し

ガラス器のレタス光って炎昼

コーヒーと茹で卵と詩の青春

炎昼やしばる言葉を剥がす爪

雫落ち花火あがった傘の上

若き日の顔浮かべ電話ひまわり

過ぎてゆくいのちの日々炎昼



窓からの小さき富士よソーダー水

独り身の従兄の入院枇杷たわわ

炎昼や従兄の亡母の五十周忌
漢の声で鳴く烏いて夏の朝

水撒けばクワッキエッと逃げる鶏




春の虹

呼べど来ぬ鶏の思いよ蘖(ひこばえ)

被災地思えば弱音は吐けぬ強東風

夕東風や雲にたくした一人旅

読む本に誘われ東風よ夕焼ける


春炬燵本閉じる音に雀跳ね

春炬燵ねこのシッポのきままかな

陽の射さぬ森のにおいと春炬燵

春こたつ野原の向こうに陽が射した

 

春の川いろんな石ころひしめいて

なびく尾の鶏冠の向こう花韮ゆれる

花曇り石をどかせばハサミムシ

水色の本貰いし日初音聞く


とぎれとぎれの父との会話黄水仙

春蘭や君の笑顔にひっそり山

ゴツゴツの岩尻をずらしてかしわ餅

春の虹めざして自転車こいで行く

(てのひらの会/2012年5月分)


 

子猫跳ねつかみそこねた大き月

気の強い子猫と出会う春の雨

好奇心と跳ねる子猫遅れてシッポ


草取りはハコベ残して鶏横目

花曇石をどかせばハサミムシ

春の川いろんな石がひしめいて


読む本に誘われ東風よ夕焼ける

なびく尾よトサカの向こう花韮揺れる




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春炬燵ぬくめる足が生きている

春炬燵本閉じる音に雀跳ね

病みてなお見送る人よいぬふぐり

俳句教室4月
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ゆっくりと自分の俳句や詩と向き合って行きたい。
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