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一日一句、季節の移り変わりを感じていけたらと思います。 また詩の方もつれづれに…
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五月の日陰しずかに空気が生まれる


うつくしい近視の幻想五月なり



新じゃがと握手した手の大地かな

初夏の窓木々のゆらぎて風の人


俳句紹介
新じゃが掘る裸アポロの力瘤(平畑静塔)

白薔薇の朝からもじもじ散っている

名きっかけに溢れる記憶夏兆す

白薔薇の下から雌鶏くびのばす


白薔薇をついばむ鶏よ夏兆す


いつまでもそう思える日夏兆す


顔を見て跳んでくる鶏夏兆す



母の日や子のプレゼントにてれくさい


夏めきてコンビニの窓光ってる


夏兆す自由に見えるクレーの絵



刈る蕗の香りの中に少女おり

蕗を刈るにおい溢れて遠い街

蕗を刈るにおい溢れて雨を吸う

恋人の鰐はわがまま新樹なり

俳句という初夏の陽射しをめぐらして

衣替え膝に吹く風新鮮なり

いつのまに今年もジャンプ捩り花

藤棚の下の青春今も聖域

若き日よ青き憂鬱と杏の花

鶏抱いてシャガールの眠り風光る
おだやかな祝賀会あり五月かな


鴉めが鶏卵狙う五月なり


もの足りぬ横顔の五月すべる秒針



釣りする人も風景となる春茜


えんどう豆冷蔵庫にて微笑んだ



鳩の背の模様さまざま五月なり


樹々ゆする風は見えねど木洩れ日踊る



エサ持てば全速力の鶏五月


失敗の便箋並ぶ新樹なり



新緑の風に揺れてる白い雲


新樹なりさくら見上げてほっとする


君もまた未来図を描く走る五月


ふやけたら鋭い光五月へ走る


ひこばえの賑やかなりし夜になる



春の雨見ながら熱い茶と過ごす


濡れた靴草の実なんぞついている


新緑やあれこれ不満の透き通る


ひこばえやいよいよ本気に目指す吾子


俳句紹介
夜の新樹詩の行間をゆくごとし(鷹羽狩行)
草餅を食めばちりちり小さな野生



俳句紹介
チューリップ原色はみな孤独なる(中村正幸)
ひさびさの蜆汁さえ冷める朝


インフルエンザ少し休めと神さまが



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ゆっくりと自分の俳句や詩と向き合って行きたい。
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