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一日一句、季節の移り変わりを感じていけたらと思います。 また詩の方もつれづれに…
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紫蘇の実の一粒拾う箸の先


静けさや台風来てるか虫の声



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風景に立つ吾を意識してか鷺ゆったりと


風景が呼び寄せたのか鷺ひとり



一人旅したくなるよな風涼し


公園は円を描いて風涼し


風隠れふらここ揺らす花芙蓉


ふらここから風が生まれて花芙蓉



風鈴ちりんコンクリートへ蝉落下


風に向かい蜻蛉進まず左右みる



火事があり花火上がらず満月


炎昼や原爆の絵図また厳し



山百合や両神山は雲隠れ

※両神山…秩父の山

山百合と雨の匂いを吸い込んで


蝉時雨句にならずとも我である


蝉時雨ぽたぽた落ちて夜の星


かっこわるい音させて飛ぶ蝉追わず



かたつむり葉陰にかくれ息ひそめ

後ろから触れ跳ねて逃げるカナヘビ


早足で歩く鳥いて初夏の風



紙になりねむる白猫熱帯夜


汗のにおいのひっそりとして好きな人


汗だくの保険のオバサン一生懸命



色の無いカマキリ軽し酷暑かな


習慣か盛夏の朝も鶏の鳴く


病身という荷を椅子に夏料理


媚びる目で野良猫やせて酷暑かな



炎昼や風うけとめる欅の木


のらねこの昼寝の夢にわれの顔


緑のシャツ風になれる炎昼


虫の羽音に顔を伏せた炎昼


せっかちに飛ぶ蝶のいて炎昼


炎昼を駆ける老人の息生々し


生臭き炎昼のゲートボール



タイザンボクリボンのスカート空に見せ


遅く起き薫る空にはタイザンボク

歌う時は別人のようタイザンボク


さわやかに挨拶をされタイザンボク

野球部の掛声高くタイザンボク


アサギマダラの回旋横目に弁当食む


アサギマダラは回旋撮れずに六月に入る


陽射し飛ぶアサギマダラの六月


タイザンボク珈琲色に落ちている



わらび餅避難所生活に笑顔

大震災花開くころ細る牛

たんぽぽや停電の夜の湯たんぽ

観劇中に夕餉思いて落椿

せっかちは母似と思うサクランボ

(海程10月号分)
 

聞いてない話に相づち黄砂降る

地図帳の海を渡りて黄砂降る

(地図に無い町からの風黄砂降る)

霧晴れて露天風呂から夏の山

7月俳句教室(兼題。黄砂、霾る(つちふる))

 

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ゆっくりと自分の俳句や詩と向き合って行きたい。
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