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一日一句、季節の移り変わりを感じていけたらと思います。 また詩の方もつれづれに…
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マイペースで散歩の靴に緑降る


木洩れ日や散歩の緑の濃い薄い


大震災申し訳なく退屈


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トツンと松かさ落ちて5月の風


妖怪が住む神社に松かさ落ちる


神社に縞模様の夕日五月風


落ち椿観劇中に夕餉考える



せっかちは母似と思うサクランボ


未来からの足音がして点滴落つ


(東日本大震災)
桜三分細りゆく牛たちのいて



大震災しずかに細る牛のいて


大震災細る牛いて散るさくら


桜三分細る牛たち大震災


大震災花開くころ細る牛


離れそうで繋がる亡夫の回顧展


緑なりいつもの道が光ってる



大震災少女と別れたランドセル

大震災退屈という幸せ

数分のゆとり欲しくてわらび餅




運命を待つ子猫いてオリオン座

カーテン揺れて子猫跳びつく窓の月

夜が来て原初までの被災地の闇

病癒え雌豹のような髪の色

春がすみ電信柱が手をつなぐ

  (海程4月号投句)

 

春がすみ電信柱が手をつなぐ


わらび餅避難所生活に笑顔


日常という積木はじけて花の咲く


被災地で祈るように探す写真


大震災今年もしずかに花の散る



夜が来て原初までの被災地の闇


高価な物も意味無く見える震災


地震きて走り回るにわとり我が身とて


飲み込んだものの大きさ春の海




干からびてしっかり歩く子猫いて


運命を待つ子猫いてオリオン座



寒波来る昼餉の向こうにうっすら富士

寒の空友が笑えば吾も笑う

寒の入日向ついばむ鶏のいて



初夢をみているのかな猫の寝言


初夢の枯野に眠る犬のいて


病なりしも川のようにと雪の降る



初夢やいつも隣にねこがいる

初夢に亡父までもがやってくる



whinode233.jpg
















元朝の三日月かかる鼓動かな

初景色眼下に街の広がりて

初東雲(はつしののめ)小さき吾の消えてゆく

★ときめいて透明にある冬の月(ななご)

俳句紹介
力一ぱいに泣く児と啼く鶏との朝(萩原井泉水)

空を歩む朗々と月ひとり(萩原井泉水)

大空のあくなく晴れし師走かな(久保田万太郎)
 


少しゆううつ青柿のころんと落下

青柿の家の庭先ゆるりと蛇

青柿をカラス見に来て高笑い

木目のごと蟷螂のいて秋の雲

心地好く点滴落ちる秋の昼

(海程投句11/20〆切。2.3月号分)


■干柿

柿六つ貰って干して風と待つ

干柿をでれでれ食んで夕焼ける

旧友の変わらぬ声よ札幌の雪

(教室2010.11/20〆切)
 

旧友の変わらぬ声よ札幌の雪

オルゴール鳴り点滴落ちる秋の昼



窓際で木を掘る人やほととぎす


秋の雲オムレツを食む皿の音


夢ばかり語る向こうに椎落ちる


坂登り山に飛び込む豹紋蝶


風も無し鶏鳴響く秋の真昼

(海程10月号)


風も無し鶏鳴響く秋の真昼


窓際で木を掘る人やほととぎす



秋の雲オムレツを食む皿の音

夢ばかり語る向こうに椎落ちる

秋思なりどこからとなく風が吹く

吾子の帰宅の音を気にして栗ご飯

かまきりも彼岸花から空を見る

坂登り山に飛び込む紋黄蝶



帰宅せば皿からはみでた初秋刀魚


雄鶏の声も大きく秋の雨


黒蝶の亡き友のごと玄関に



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ななご
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ゆっくりと自分の俳句や詩と向き合って行きたい。
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